転倒災害の防止
「転倒災害」は、「墜落・転落災害」、「はさまれ・巻き込まれ災害」といった、発生件数の多い災害の中で特に件数が多くなっています。
厚生労働省が行う労働災害発生状況調査において、休業4 日以上の「転倒災害」は、毎年のように全労働災害の約20%前後を占めています。
令和5年に発生した「転倒災害」による平均休業見込み日数は48.5日と、休業1か月以上を要する重篤な災害へと至るケースが多く注意が必要です。
また、「墜落・転落災害」に分類された中にも、約2割は「階段からの転落」などで「転倒」に近いタイプの災害になります。
「転倒」は、いつでも、どこでも、だれにでも発生するため、「ちょっと転んだだけ」「急いでいたため」と言って軽視されがちです。そのため、十分な対策もなされず、再度、「転倒」を起こしてしまいます。しかし、転倒災害の原因をよく理解し、それに基づいて対策を講じれば、転倒のリスクを低減することは可能です。
転倒災害をよく理解し、職場で起こる転倒災害を減らしましょう。
【目次】
- 転倒災害とは?
- 労働災害発生状況
- 業種別転倒災害の発生状況
- 年代別転倒災害の発生状況
- 加齢に伴う身体機能の低下
- 転倒災害の発生場所
- 転倒の原因
- 転倒の原因別災害状況
- 転倒リスク要因の分類
- 転倒災害防止の基本
- 転倒災害防止のための具体例
(一社)安全衛生マネジメント協会
監修:川越隆医学博士
(独)労働安全衛生総合研究所 客員研究員
(財)労働科学研究所 協力研究員
【参考サイト】
職場のあんぜんサイト:転倒災害防止対策の推進について (mhlw.go.jp)
厚生労働省:令和5年 労働災害発生状況
厚生労働省:令和5年 労働災害発生状況の分析等
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