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【5】加齢に伴う身体機能の低下

加齢に伴いさまざまな身体機能が低下します。

なかでも平行機能の低下は顕著で20歳代を100%とすると50歳代でおよそ48%にまで低下しています(図4)。

また、視力においても、薄明順応(暗い所に入った際により早く暗さに順応して物が見えるようになる能力)も36%に減少しており、これらより、高年齢の労働者は、ふらつきやすく、段差や階段などの認識において特に注意が必要であることを示しています。


転倒災害・加齢に伴う各種身体機能の変化

図4.加齢に伴う各種身体機能の変化


なお、昨今においては全体として運動機能面での「若返り」現象が見られます。

医療の発展や日常生活における利便性、食生活等の変化により、心身の健康を保つことが比較的容易となった結果、身体的な若さを維持できる方が増えてきました。特に、前期高齢者である65~74歳においては、活発な社会活動が可能な方が大多数を占めています。

しかし、壮年者である30~49歳と比較すれば、やはり身体機能の低下は否めません。
年代別転倒災害発生件数を見ても、加齢に伴う身体機能の低下は明らかであり、年齢を重ねるにつれ転倒や墜落・転落といったリスクが伴うため注意が必要です。

 

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