神経症とは
臨床現場では、症状の重症度を表す言葉として用いられている。
統合失調症や双極性障害のようにはっきりとした病理的な原因があり、患者の自我に影響してしまうような非常に重度な状態を精神病圏と呼び、心理・環境的なところに原因があり、患者自身の自我の水準は比較的保たれている場合に神経症圏という言葉が使われている。
現在はこのような用いられ方が一般的であるが、以前は不安神経症や強迫神経症のようなものを総称して、神経症という言葉を使用していたため、紛らわしいこともあり、現在はこのような疾病を指して神経症という言葉が用いられることはない。
症状としては比較的軽い状態を指す言葉なので、神経症であるといわれた場合は軽症であるというニュアンスが含まれている。
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