社会不安障害とは

社会不安障害（Social Anxiety Disorder ; SAD）とは、社交場面で否定的な評価を受けたり、過度に自分が貶められることに不安を感じることを主症状とした疾病である。

社会不安障害という名称に対して誤解や誤用も多いことから、２００８年に日本精神神経医学会によって、社交不安障害と名称を変えることになった。

以上の変遷から社会不安障害、社交不安障害という名称を使うよりもＳＡＤという名称を使う機会の方が多くなってきた。

ＳＡＤに罹患した場合、人と接することが非常に困難になってくるため、社会から孤立してしまい社会的引きこもりのような状態に陥ってしまうことも少なくない。

ある研究によれば自殺を考えたことがある割合は、うつ病患者よりも多いと指摘されており、その主観的な苦痛は計り知れない。