衛生要因とは

アメリカの心理学者であるフレデリック・ハーズバーグは、労働者がその仕事に満足しているのか、または不満があるのかを分ける要因が、衛生要因であると定義した。

例えば、労働者がその職場に不満を持っているならば、何らかの衛生要因に欠けているということである。

労働場所、時間、給与が衛生要因になりえるのはもちろんのことであるが、人間関係や評価なども衛生要因となる。

例えば、通勤時間が長いことに不満を持っているのならば、場所という衛生要因が欠けていることになるし、自分はこんな仕事をやっている人間ではないと思うのであれば、職務内容という衛生要因に欠けていると言える。

このように、衛生要因とは不満を持つかどうかの要因であるので、これと決まった要因があるわけではない。