石綿障害とは
石綿(アスベスト)粉じんの吸入により生じる疾病。
石綿は、熱や摩擦に強い等の特性から1970~1990年代にかけて建築材料を中心に様々な用途で使用されてきた天然の鉱物繊維。
石綿を解きほぐしたり、石綿を含む製品を切ったり、削ったりすると、肉眼では見えない大きさの粒子(石綿粉じん)が発生して空気中を浮遊する。
この粉じんを呼吸とともに吸い込むと、小さなものは鼻腔、気管を経由して肺胞にまで到達し、石綿肺(肺が線維化し、重症化すると呼吸機能が低下)、肺がん(石綿粉じんの吸入により肺がんり患の危険が高まる)、中皮腫(胸膜・腹膜・心膜等に悪性腫瘍が発生する)といった健康障害を発生させる。
これらの疾病は、石綿粉じんのばく露から発症までの期間が長い、吸入量が少ない場合でも発症する可能性がある等の特徴をもつ。
事業者は、石綿を含む建築物等の解体・改修工事を行う業務に労働者を就かせるとき、当該労働者に特別教育を行わなければならない(安衛法第59条第3項)。
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