有機溶剤
学習の急所
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質をもつ有機化合物。
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質をもつ。
揮発性が高いため、蒸気となって、呼吸器から吸収されやすい。
蒸気は、一般的に空気よりも重い。
脂溶性(脂肪に溶けやすい)があり皮膚からも吸収される。
脂肪の多い脳などに入りやすい。
特有の症状
メタノール、酢酸メチル | 視力低下、視野狭窄 |
二酸化炭素 | 精神障害、意識障害、動脈硬化の進行 |
ノルマルヘキサン | 末梢神経障害(多発性神経炎) |
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF) | 頭痛、肝機能障害 |
ベンゼン | 再生不良性貧血、白血病 |
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過去問(令和6年4月)問15
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
有機溶剤の多くは、揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い。
一般的に空気より重いので誤った記述です。
有機溶剤は、脂溶性が低いため、脂肪の多い脳などには入りにくい。
有機溶剤は脂溶性のものが多く、脂肪の多い脳などに入りやすいので誤った記述です。
メタノールによる障害として顕著なものには、網膜の微細動脈瘤(りゅう)を伴う脳血管障害がある。
メタノールによる障害として顕著なものとしては、視力低下、視野狭窄なので誤った記述です。
4 二硫化炭素は、動脈硬化を進行させたり、精神障害を生じさせることがある。
◯正解 正しい記述です。
5 N,N-ジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものには、視力低下を伴う視神経障害がある。
N,N-ジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものは、頭痛や肝機能障害ですので誤った記述です。
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