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電離放射線による健康影響

学習の急所 

電離放射線による健康影響には、身体的影響と遺伝的影響があります。

確定的影響 
被ばく線量がしきり値を超えると発生率及び重症度が線量に対応して増加する。
白血病を除く造血器障害、中枢神経障害、皮膚障害は急性障害、白内障は晩発障害。

確率的影響
しきい値がなく、被ばく線量の増加に応じて発生確率が増加する。
発がん、白血病は晩発障害。


過去問でトレーニング

過去問(令和6年4月)問14

電離放射線による健康影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

電離放射線の被ばくによる生体への影響には、身体的影響と遺伝的影響がある。

正しい記述です。

造血器、消化管粘膜など細胞分裂の頻度の高い細胞が多い組織・臓器は、一般に、電離放射線の影響を受けやすい。

正しい記述です。

電離放射線に被ばく後、30日以内に現れる造血器障害は、急性障害に分類される。

正しい記述です。

電離放射線の被ばくによる身体的影響のうち、白内障は晩発障害に分類される。

正しい記述です。

電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類され、症状の程度は線量に依存する。

◯正解 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類されますが、症状の程度は線量には依存しませんので誤った記述です。


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